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     とんかつラーメン
難易度:★★☆ 調理時間:22分


 

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地元の観光名所に地元民は行かない──というのは一つのある
あるネタなのかもしれません。僕は神戸生まれの神戸育ちですが
未だにポートタワー(中突堤のフェリーの船着き場そばに立ってい
る高い塔)に登ったことがありません。職場は大阪市内でしたが
三十数年通ったわりには通天閣は一度も登っていないですね。大
阪城は1回だけ登ったかな。 逆に単身赴任で横浜に住んだ時は
真っ先に中華街を歩きましたし、浅草なんかは電車を乗り継いで
1時間以上かかるのに何度も行きました。 いつでも行けると考
えると案外行かないものなんだよなぁ。 それと同じ理屈で地元
の名物を食べたり地元の名店で食事をしたりというのも意外とし
ないかも。これは、「うちまですぐそこだし、家で晩御飯食べた
方が安くつくって」──なんて心理も働いているのかもしれない
な。 逆に旅行などに出かけたらとりあえず名物を食べておくと
いうのも人情。あれは一種のスタンプラリー的な心理なんじゃな
いかしらん。〇〇に行ってきたよと友達に自慢できるしイマドキ
ならSNSに写真をアップして証拠も残せます。 だからなのか
なと思うのですが、地元の名所や名物って地元民より旅行客の方
が時に詳しかったりするようなのです。 「とんかつラーメン(
カツラーメン)」は岡山名物のご当地ラーメンだそうです。岡山
の地元情報誌『タウン情報おかやま』によると── 「とんかつ
をトッピングにするラーメンはよその街にもあるけど岡山のそれ
とは一線を画する。岡山のとんかつラーメンは選べるトッピング
の中にとんかつもあるよというのではなく、とんかつが載ってい
ることが前提のラーメンなんである」 なのだそうです。プレー
ンのカレーライスにトンカツのトッピングを頼むのとカツカレー
を注文するのとの違いみたいなものかしらん。ちなみに、同情報
誌によるとその発祥は戦後すぐにまで遡るとか。しかし…… 僕
はこのとんかつラーメンというのが岡山名物だなんて聞いたこと
がないのです。岡山大学のOBである僕は1980年代の学生時
代を岡山で過ごしました。なんなら留年したので5年も住んでお
りました。その間、一度もとんかつラーメンという言葉を街で見
かけたこともなければ知人たちから聞いたこともないのです。ち
なみに先の『タウン情報おかやま』を愛読していて5年間毎月購
読しておりましたがその紙面でも見かけた覚えはありません。
ま、これも「地元民は案外地元の名物を食べない」現象のひとつ
なのかなぁ。 とまれ、最近ネットでとんかつラーメンというワ
ードを目にしてから気になって仕方がなかったので三十数年の遅
ればせながら岡山名物のラーメンを自作してみました。
 (1人分)

 ・袋入りラーメン(醤油または塩)
 ・(お好みで)粗挽きブラックペッパー
 ・トンカツ用の豚肉
 ・塩、ブラックペッパー
 ・薄力粉
 ・卵
 ・パン粉
 ・揚げ油
 ・キャベツ
 ・バター
[キャベツの煮込みパート]
 ・オリーブオイル
 ・白ワイン
 ・白ワインビネガー
 ・コンソメの素(顆粒)
 ・粒マスタード

1袋
適宜
1枚
少々
少々
1個
適宜
適宜
4、5枚
5g

6g(大匙1/2)
25g(25ml)
7.5g(大匙1/2)
2g
小匙1/2
1.  キャベツを千切りにします。フライパンにバターを入れて中火にかけ半ば融けたらキャベツを加えてしんなりするまで炒めます。[キャベツの煮込みパート]を加えて蓋をし、弱火で5分煮込みます。時間が来たら蓋を取り余熱で水分を飛ばしておきます。煮込みを開始したら揚げ油を火にかけて170度に温めます。
2. 揚げ油が温まるのを待っている間にトンカツ用のお肉は筋切りをして塩、ブラックペッパー、薄力粉をまぶします。これを溶き卵にくぐらせてパン粉を付けます。再度卵をくぐらせてパン粉をもう1度付けます。
  • パン粉を二度付けすることでしっかりした衣に仕上がります。ラーメンスープに浸すことが前提のため衣は厚めを意識しましょう。
3. 揚げ油が温まったら片面1分半つごう3分揚げます。揚がったトンカツは立てて置きしっかり油きりをします。
4. 鍋に麺を茹でる湯(分量外)を沸かします。並行して小鍋にラーメン添付の粉末スープを半分入れパッケージに記載の水の量の半量を加えてひと煮立ちさせます。待っている間にトンカツは食べやすい大きさに切っておきます。
5. ラーメンを茹でる湯が沸いたら麺を投入し1分半茹でます(規定時間よりかなり短時間です)。麺の湯切りをし、丼によそいます。これにトンカツ、キャベツをトッピングし、お好みで粗挽きブラックペッパーを振ればできあがり。
  
  • 思った以上にトンカツの存在感があります。衣を厚めにしてあるのでスープでふやけることなくサクサク感が楽しめます。ザワークラウト風の酸味が強いキャベツも良いアクセントになっています。
  • 付け合わせにキャベツのザワークラウト風を選んだのは完全に僕のオリジナルアレンジです。実際にお店で出している料理の画像を見るととんかつ以外は普通にシナチク、ネギ、味玉などが載っている模様。ものによっては更にチャーシューが盛ってあって次次郎系を彷彿とさせる丼もありました。
  • かつ丼をイメージしてレシピを組み立てましたのでスープの量はカツがどっぷり浸からないよう半量にしました。塩分の過剰摂取も抑えられるのでおススメですよ。
  • 予想はしていましたが手数の多いレシピです。「トンカツを揚げる」、「キャベツを煮る」、「ラーメンを茹でる」という3つの作業をいかに並行して行えるかで完成までにかかる時間は大きく変わってきます。ぜひ、タイムトライアルに挑戦してみてくださいな。


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