鶏肉の酒粕漬け焼き 難易度:★★☆ 調理時間:90分 |
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酒の歴史は稲作の歴史と同じくらいに長いらしい。米を栽培する のと酒を作る食文化はほぼ同時期に生まれたそうです。であれば 、酒を作ると必然的にできる酒粕の歴史も同程度に長いわけで、 万葉集に載っている山上憶良が詠んだ貧窮問答歌にはこんな一節 があります。 糟湯酒 うち啜ろいて 「酒粕をお湯で溶いたも のをすすって」と言ったほどの意味ですが酒には手が出ない貧し い庶民は代わりに酒粕湯で寒い夜に体を温めていたらしい。 僕 にとっての酒粕のイメージは母が作る甘酒。冬になるとお湯に酒 粕を溶いて砂糖を加えた飲み物をよく戴きました。後に保温モー ドの付いた餅つき機を購入してからは祖母がよく麹から本格的な 甘酒を作ってくれましたが正直風味がきつくて、僕は酒粕から作 るチープな甘酒のほうが好きだったな。 ま、すっかり酒呑み体 質になってしまった今ではまた嗜好も変わっている気がしますが 。 とまれ、僕の中では長らく酒粕はお湯に溶いて飲むものとい う固定観念の澱がたまっておりました。酒を嗜むようになって、 奈良漬やわさび漬けなども好もしく思うようになったのですがな ぜかそれらに酒粕が使われているという発想はなく「この風味と 粘りってどうやって出すんだろうな」なんて呑気なことを考えて いましたっけ(をい)。 この料理のように焼き物の風味付けに 酒粕を使うなんて技法を覚えたのもわりと最近のことなのです。 | |||||||||||||
(2人分) | |||||||||||||
・鶏もも肉または胸肉 [漬け床パート] ・酒粕 ・味噌 ・味醂 ・濃口醤油 |
1枚(約300g) 35g 15g 15g 9g(大匙1/2) |
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