鶏としめじの焼きおにぎりドリア 難易度:★★☆ 調理時間:30分 |
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体調の良くない客のためにシェフが創意を凝らしたオリジナルメ ニューを提供する──物語などではよく見かけるエピソードな気 がしますが案外現実の世界でもあるようです。 例えばシャリア ピンというオペラ歌手が公演で日本に来た時に歯痛に悩まされて いた。にも関わらず「柔らかいステーキが食べたい」なんてわが ままを言ったらしい。 どうすれば肉を柔らかくできるか? そ の問題にシェフが導き出した答えは「肉に玉ねぎをまぶす」でし た。玉ねぎにはプロテアーゼという酵素が含まれていてこれは動 物性のタンパク質を分解してくれます。玉ねぎにしっかり漬け込 んでソースにも玉ねぎを使ったそのステーキをシャリアピンさん は絶賛したとか。そのステーキは店のメニューに残り。そのオペ ラ歌手の名前にちなんでシャリアピン・ステーキと名付けられま した。 話変わって昭和5年の横浜。ホテルのシェフが体調を崩 していた銀行家のために特別メニューを作りました。バターライ スに芝海老のクリーム煮とホワイトソースをかけてオーブンで焼 いたその料理は「"Shrimp Doria"(海老と御飯の 混合)」と呼ばれてその後もホテルのメニューに残ったそうです 。 更に弟子たちが日本各地のホテルやレストランでその料理を 広め今ではファミレスの定番メニュー「ドリア」になりました。 そう、ドリアは日本で生まれた洋食なんですね。ま、炊いたご 飯を洋食に使うという発想自体、日本人的ではあるのですが。 過日、梅田のとあるレストランでシーフードのドリアを戴いたの ですがその時ふと思ったのです。 ごはんが普通過ぎる。 せっ かくオーブンで焼いているのに白いご飯のまま。もしもこのご飯 が焼きおにぎりみたいにこんがり焼けていたら……思いつくと居 ても立ってもいられなくなって翌日試作。2日続けてドリアを戴 くことになってしまいました。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・鶏もも肉 ・しめじ ・ご飯 [ご飯の味付けパート] ・鶏ガラスープの素 ・蕎麦の返しまたはめんつゆ [ホワイトソースパート] ・牛乳 ・玉ねぎ ・塩 ・薄力粉 ・バター ・ナツメグ ・クローブ(パウダー) ・シナモン ・砂糖 |
50g 1/4株 1膳分 小匙1/2 小匙1 150g(カップ3/4) 1/4個 2g(小匙1/3) 12g(大匙1+小匙1) 15g 少々 少々 少々 ひとつまみ |
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