梅クラゲ 難易度:★★☆ 調理時間:32分 |
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飲んべえにはお気に入りの肴がある人が多くて「●●さえあれば 、いくらでも飲める」なんて豪語する人も少なくありません。豪 胆な人は塩をつまみにするとか、味噌をつまみにするなんて人ま でいるとか。それを聞いた時は「また酔狂な」なんて思っていま したが今なら「塩分過多になるのでやめなされ」と言ってしまい そう。ま、余計なお世話というやつなんでしょうが(笑) ま、 その話はちょっと極端ですが世の中にはお酒を飲むことに特化し た食べ物──夕飯のおかずにはちょっと向かない食べ物というの があります。いわゆる珍味というやつですね。 珍味にはいくつ か系統があってそれを軸に分類するとその体系を理解しやすいら しい。例を挙げるとこんな感じ。 ・燻製:食材をいぶして乾燥 させたもの。ビーフジャーキーなんて大好きです。 ・塩辛:食 材を塩漬けにして発酵させたもの。イカの塩辛は熱燗に合う。 ・和え物:ウニ和えのように食材を和えたもの、酢漬けのように 調味料を和えたものなどがあります。飲み屋のお通しでよく出て 来るかな。 ・漬物:日本を代表する発酵食品。たくあんなんか はウィスキーに良く合うのだ。 ・干物:食材を天日などに干し て乾燥させたもの。スルメなどはあぶるとめちゃ旨い。 などな ど。こうやって列挙すると我々の祖先がいかに珍味の開発、研究 に心血注いでいたかその一端がうかがえる気がします。 今では 珍味は栄養補給という食事本来の目的から外れて酒を楽しむた めだけのものと思われがちですが中世の頃は貴重なたんぱく源 だった模様。ま、食料を安定供給する技術が拙かった時代ですか ら保存が利いて高たんぱくな食べ物というのは貴重だったのでし ょう。 珍味の系統を5つばかり挙げてみましたがひとつだけ他と 趣が違うものがあります。それは「和え物」。他の4つが乾燥や発 酵という化学的な加工を施しているのに対して「和え物」だけは 近代的な調理という手間が加わっています。 それは長らく保存 食として工夫されてきた珍味が酒を楽しむためのものに変遷して いった歴史の過程で生まれたものだからかもしれません。 もっ と美味しいものが食べたい、もっと食事を楽しくしたい──ご先 祖様のそんな欲張りな思いが梅クラゲのような和え物を生み出す 動機だったんじゃないかな。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・塩クラゲ ・蓮根 ・大葉 ・梅干し [調味料パート] ・濃口醤油 ・砂糖 ・味醂 |
50g 1/3節 1枚 1粒 6g(小匙1) 3g(小匙1) 12g(小匙2) |
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