山芋の揚げ出し 難易度:★★☆ 調理時間:7分 |
Tweet |
|
|||||||||||
過日、日本人の食生活が1日2食から3食に変わった一因は江戸 時代にあった明暦の大火にあると思うという話を書きました。復 興作業に従事した職人たちに昼食を振舞ったことで朝と夜の間に もう1食摂る習慣がついたと。 それ以外にもうひとつ、1日3 食になった原因と思われるものがあります。それは菜種油の普及 。それがもたらす灯りが人々が起きている時間を長くしたのです 。それまでは日が落ちればあたりは真っ暗闇。起きていても何も できないので人々は日が昇れば起きて暮れれば寝る生活でした。 菜種油は「夜はまだまだこれからだぜ」という生活を与えてくれ たと言えます(ま、高価ではあったので庶民にいきわたったわけ ではないのですが)。で、起きているとお腹が空く。お腹が空く と何か食べたくなる。今までは日が落ちる前に食べていた1食以 外に夜になってから食べるもう1食が増えたと言われています。 菜種油がもたらしてくれたものは灯りだけではありません。そ れは──揚げ物。江戸後期、文化文政時代になると天ぷらの 屋台が登場して庶民たちの間で人気を博しました(ま、この頃使 われた油はごま油の方が主流でしたが)。目新しさだけでなく、 揚げ種の種類の豊富さが飽きが来なかった理由じゃないかな。 肉食文化が定着する前の時代、油を含んだ衣をまとわせた野菜 や芋は煮物や焼き物より腹持ちも良く満足感が高かったんじゃ ないかとも想像できます。 更に言えばサクサクとした食感も煮物 、焼き物では得られないもの。当時の人たちにとって天ぷらをはじ めとする揚げ物は超ナウい食べ物だったんじゃないでしょうか。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・山芋 ・片栗粉 ・揚げ油 [つゆパート] ・かつおだし ・濃口醤油 ・味醂 ・塩 ・おろし生姜 |
4cmほど 適宜 適宜 100g(カップ1/2) 6g(小匙1) 9g(大匙1/2) 1g(小匙1/6) ひとかけ分 |
||||||||||||
|
|||||||||||||
|
本サイトの著作権は全てサイトマスターに帰属します。本サイトの転記は、ご遠慮願います。