山芋ときくらげの中華炒め 難易度:★★☆ 調理時間:12分 |
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中国料理には「医食同源」という言葉があります。栄養を摂り、 体を育てる食事はまた体を癒やす薬でもあるといったほどの意味 です。逆に言うと僕らが日常何気なく食べている食材にはそれぞ れ薬効があるという意味でもあります。 去年ドラマにもなった 近藤史恵の「ビストロ・パ・マル」シリーズにもそんな医食同源 にちなんだエピソードがありました。 上司と不倫している秘書 。彼女は上司の正妻が作る手料理を食べて彼を奪い取る決意をし ます。 血抜きされてないレバーは生臭く、水にさらしていない サラダのタマネギは辛く、ぬめりの取れていない里芋には味がし みてない。どれも愛情が感じられないひどい料理。それを嫌な顔 ひとつせず食べている彼を見てたまらなくなったのです。 彼が ひどい偏食になるのも当たり前だ── そう彼女は考えるのです が真相は真逆でした。 彼の偏食は子供の頃からのもの。それを 奥さんはわかっていて気遣っていたんですね。 レバーは血抜き すれば生臭くなくなりますがその血に豊富な栄養があるのも事実 。玉ねぎを水に晒せば栄養も一緒に流れ出る。里芋のぬめりに含 まれるガラクタンは血圧を下げコレステロールを取り除く作用が ある…… 偏食な彼の体を気遣うからこそ敢えて薬効成分を抜い てしまう手順を行わない、愛情のこもった料理だと主人公のシェ フは彼女を諭します。 ちょっと持って回った気遣いな気はしま すがハートフルなエピソードでした。 とまれ、かように日常何 気なく口にしている食べ物の中に意外な薬効がひそんでいるのは よくあることらしい。たとえば「山芋」。中国料理ではこの食材 は薬そのものの扱いなのだそうです。曰く、 滋養強壮、消化促 進、新陳代謝促進、コレステロール低下作用、むくみ解消、活性 酸素除去、血糖値低下作用、便秘改善…… 書いてて寿限無みた いだなとか思っちゃったw そんなことを思いながら戴くとこの ありふれた料理もなんかありがたい一品に思えてくるのは……プ ラシーボ効果かなぁ | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・山芋 ・干しきくらげ ・ピーマン ・人参 ・刻みネギ ・生姜 ・にんにく ・サラダ油 ・水溶き片栗粉 ・ごま油 [調味料パート] ・きくらげの戻し汁 ・鶏ガラスープの素 ・砂糖 ・塩 ・酒 |
3cm 2、3枚 半個 スライス3枚 少々 スライス1枚 ひとかけ 6g(大匙1/2) 3g分 ひとたらし 100g(カップ1/2) 3g ひとつまみ ひとつまみ 5g(小匙1) |
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